バシャッ 「冷てぇ~」 海に入ると夏の炎天下だけど冷たかった。 「加那~あっちまで競争しようぜ~」 優也が指差す方を見る。 「いいよ。優也私一応速いからね?」 「わぁ~こぇ~」 「絶対思ってないでしょ…。じゃあいくよ。よー…「よーいどん」」 私が言うよりも先に優也が言いやがった。 「ちょ、せこ」 「じゃ、お先に♪」 なんかむかつく…。負けたくねぇ…。 私は優也より遅れたぶん全速力で泳いだ。 バシャッバシャッ クロールをするたびに水の音がする。 ついたかな?って思った時に泳ぎをやめた。