とりあえず英語を教えることにした。 「これがa、b、cで…」 まずはアルファベット…ですよね。 みんなの文字は私の予想を遥かに超えて、 これほどにないぐらい汚い文字だった。 「だから、ここは真っ直ぐに書くの!!」 「なぜに、このようなことせねばならぬのだ!?」 そう言って立ち上がったのは五番隊組長武田観柳斎だった。 この人は平隊士の私がこうやって、 仮にも先生の立場に立っていること が気にくわないのだろう。