夜、私は斉藤さんと少し距離をあけて布団を敷いた。 …つもりだったんだけど 「…なんでそんなとこにいるんですか?」 いつの間にやら、私がちょっと見ていなかった間に部屋の隅へと移動していた。 「いや…少し離れた方がいいかと思っただけだ。」 それはとてもうれしい心遣いなんですが… 少しって距離じゃないような… うん、むしろ遠いよね。 そんなに隅にいられたら逆に申し訳ない気が…