手の中にある、小さな切符。
それと一緒に、大也はあたしに勇気をくれた。
市川君と向き合う勇気を――……
電話ごしに聞いた市川君の必死な声。
駅まであたしを追いかけてきてくれた姿。
もう一度、彼を信じたい。
彼の気持ちが分からなくて、逃げ出してしまったあたしだけど……
もしも、まだ間に合うのなら。
ちゃんと気持ちを伝えたいんだ。
――あたしは、やっぱり市川君が好きなんだって……
どこが、なんて言えない。
全部が全部、好きで好きで、たまらないの。
市川君が、ゲームであたしに近づいたんだとしても……
それでも、あたしは嬉しかった。
一緒にいたあの時間は、あたしにとって大切なものだったことには変わりない。
そんな簡単なことに、どうして気付けずにいたんだろう?
本当のことを聞くのは少し怖いけど、でも、このままじゃいけない。
今、市川君に会わなきゃ、あたしはきっと、今日のことを一生後悔すると思う。
それに、頑張れって言ってくれた大也の気持ちにも、ちゃんと応えたいから。
大也から貰った切符を手に、あたしは電車に乗り込んだ。
それと一緒に、大也はあたしに勇気をくれた。
市川君と向き合う勇気を――……
電話ごしに聞いた市川君の必死な声。
駅まであたしを追いかけてきてくれた姿。
もう一度、彼を信じたい。
彼の気持ちが分からなくて、逃げ出してしまったあたしだけど……
もしも、まだ間に合うのなら。
ちゃんと気持ちを伝えたいんだ。
――あたしは、やっぱり市川君が好きなんだって……
どこが、なんて言えない。
全部が全部、好きで好きで、たまらないの。
市川君が、ゲームであたしに近づいたんだとしても……
それでも、あたしは嬉しかった。
一緒にいたあの時間は、あたしにとって大切なものだったことには変わりない。
そんな簡単なことに、どうして気付けずにいたんだろう?
本当のことを聞くのは少し怖いけど、でも、このままじゃいけない。
今、市川君に会わなきゃ、あたしはきっと、今日のことを一生後悔すると思う。
それに、頑張れって言ってくれた大也の気持ちにも、ちゃんと応えたいから。
大也から貰った切符を手に、あたしは電車に乗り込んだ。