月下の踊り子





その返答では「キメた」の範囲が漠然としているがそれは想像にお任せするとしよう。


返答を聞いた山口の頬が自然と緩む。


「そうか!そうか!」と自分の事の様に嬉しがってバシバシと私の肩を叩いた。



「今夜、っつてももう朝だが今日は無礼講だ。仕事が始まるまで飲んで語り明かすぞ」




そう言いながら携帯用のウィスキーを取り出す。


準備の良い奴だ。確かにもう眠れそうにない。


仕方なく山口の意見に同意した。



「でさ、舞歌ちゃん、初めてだったか?」



いきなりそんな事を言われたので、ぶっ!とウイスキーを吹き出した。


そんなに聞きたいのかこいつは……。


しかしそれが今日の礼になるのならば仕方あるまい。