月下の踊り子






「そうか。ではそろそろ休め」

「羽鳥さん」

「何だ?」

「私、羽鳥さんの事、大好きです」

「ああ」



羽鳥は顔を伏せ、舞歌に背を向けると、



「私もだ」



一言。それだけを言って、看守室まで戻って行った。