月下の踊り子





だから……。



そんな大切な人だから私はそいつに……舞歌に夢を追って欲しい。


何処までも果てのない夢を。


それを舞歌が望むのなら私がどうなろうと叶えてあげたい。


でも、駄目だった。



「そんなにじゅんちゃんが大切に思っている人なのね」



そうだよ。舞歌は大切な人だ。



「じゃあ、早く起きてあげなきゃ」



えっ?



「大切な人があなたの目覚めを待っているわよ」