月下の踊り子






「羽鳥さん……」



彼の名を呟くと、その唇にそっと自分の唇を重ね合わせた――。


数秒、息をすることすら忘れ、その甘い感触を堪能した。


稚拙だけどこれが私に出来る精一杯の御礼。


唇を離し、そっと羽鳥さんから離れようとすると背中に両手を回せれ、逃げ道を失った。


再び甘いくちづけ。今度は彼の方からだった。



「っていうか」


「あんっ?」


「起きてたんですかっ!?」



私は叫んだ。





☆間奏了☆