運転の最中、安らかな寝息が聞こえた。
ちらりと左を向くと、舞歌が静かに眠っているのが見える。
相当、疲れたのだろう。到着するまで寝かせておくか。
羽鳥は羽鳥は再び前方を向き、ハンドルを握りなおした。
もう少しで海に到着する――。
「舞歌……。舞歌……」
可愛い寝顔を見物するのも良いが、それでは命まで賭けた行動が無駄に終わってしまうので寝ている舞歌の身体を揺する。
「――ん~っ?え、あっ!ゴメンなさい寝ちゃってました」
「良いさ。疲れていたんだろう。それより着いたぞ」
「わぁ……」
眺める景色は一面に広がる海。
きらきらと輝いてまるで宝石のようだった。

