月下の踊り子





監獄の外に駐車しておいた車に飛び乗る。


エンジンを掛け、アクセルを踏み込むと一気に脱力感が押し寄せてきた。


良かった……。何とか成功したみたいだ。


車を数分走らせると一般車道に出た。


これで完璧に監獄の外に出られた訳だ。


此処まで来て事故なんて悔やんでも悔やみきれないので安全運転を心掛ける。



「舞歌、何処か行きたい場所はあるか?」

「行きたい場所、ですか?」

「ああ」

「そうですねぇ」



助手席に座った舞歌がう~んと考え込む。