二日後――。
いよいよ脱走決行の日。
深く息を吐いて気合を入れた。
一日で戻ると言っても脱走は脱走。重罪に値する。
抜かりはないはず。
何度も計画を練り直した。
自販機の前で今一度、計画の段取りを思い返す。
このコーヒーを見回りに行っている三村に渡せば、計画は始まる。
紙コップの中に睡眠薬を混入。
素早く浸透するようにちゃんと粉状のものを使っている。
看守室に戻り、机の上にコーヒーを置いて三村の帰りを待った。
「只今、戻りました」
「ご苦労だったな。ほらっ」
三村にコーヒーを渡す。
手にある紙コップを眺めて三村は不思議なものを見るような目になった。

