坂口くん、ちゃんと告白のこと考えてくれたんだ。
それが嬉しくて、彼をまっすぐ見つめる。
アッシュの髪から見える両耳は、真っ赤に染まっている。
決まり悪そうに、切れ長の目を伏せている。
「坂口くん」
一歩彼に近づき、距離を縮める。
恥ずかしく、決まり悪そうに唇を噛んでいる。
「気になってる人いるの?」
「アホ」
バシッと頭をはたかれる。
「いたっ」
「おまっ、女の子を叩くなよ!」
「っ!!」
ぐっと牧村くんの方に、身体が引き寄せられる。
頭が彼の分厚い胸板にあたる。
「だから触んなって!」
「え? まあ、クラスメイトだし触れ合う仲だよね?」
またもや二人の睨み合いが始まるところで、ホームルーム始まりのチャイムが鳴る。

