「俺の?」
牧村くんは楽しそうに、そしてわたしはもつい彼の言葉を待った。
空気がわたしにそうさせたのだ。
坂口くんの眉間のシワは治らないまま、キッとわたしたちを睨む。
「そいつは俺のカモだ!!」
「文句あるか!」
とでも言いたげにはっきりと断言する。
「か...カモ?」
確実にわたしを含めた聴衆は、頭の中にハテナマークを浮かべているはず。
か、カモって鴨じゃないよね?
”いいカモだ”とか、バカにされてるんだよね?
悶々と坂口くんの言葉の意味を考える。
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