瞬間、女性は俺から目を反らせなくなる。
「そのせいでちっさい頃からいじめられたんですよね。
...でも、染め直すお金がなくて...。
服を買う余裕もなくて...。
ただこの話、みんなには言わないでくださいね。
心配させたくないから...」
"This is between the two of us."
ニコッと微笑み、女性を見つめる。
「あのー...坂口くん...?」
戸惑った様子の中村の声が聞こえる。
それもお構いなしに、というか聞こえないふりして女性を見つめる。
「大丈夫よっ!わたくしは誰にも言いませんから...♡」
ずいぶんメロメロな視線そして甘〜い声に変わった。
よし。かかった。
姉どもに仕込まれた技を使い、女性の怒りのゲージを下げる。
普段人使い荒い姉たちだが、こういう時は感謝する。

