「あなた、学生アルバイト?最近の保育園は常識がないのね。学生を雇うなんて」
ぐちぐちとけなされるも、中村はすみませんと謝るばかり。
それじゃ何も解決しねーだろ。
佐伯さんや、他の保育士さんが動こうとする中
真っ先に俺は中村の元へ歩く。
「———あの、どうされました?」
自然と中村を守るように、彼女と女性の間に入る。
「さかぐちくん...」
俺の名前を呼ぶ彼女の声が聞こえる。
横目で確認した彼女は、瞳に涙を浮かばせていた。
泣いたって何にもならない。
それでも真っ先に助けようとした、こいつのお人好しさは憎めない。
...何もできない奴かと思ったら、こういう一面もあったんだ。

