「といいますと、佐伯さんがこの保育園の経営者ということですか?」
中村が保育園でバイトしてることなんて、とっくに知ってた。
本人が隠したいのは知らなかったけど。
そしてその保育園が、彼女の伯母が経営していることも。
おばさん、て親しい他人を呼んでいるんじゃなくて本当に身内のことだったんだ。
「そうそう。ていうか、二人どんな関係なの?」
佐伯さんの言葉に、中村と顔を見合わせる。
「え、付き合ってるの?」
「違う! 家政夫をやってもらってるの...」
彼女の言葉にこくりと頷く。
「えーっ、2週間?それならウチに来ればよかったのにー」
「...それは迷惑になるから...」
寂しそうに視線を落とす彼女を見逃さなかった。
理由を聞こうと口を開く。
いや、開きそうだった。
この声によって、その穏やかな空気は一変した。
「どういうことですのっ!!」
ヒステリー気味の声が、俺たちの耳に届く。

