ウルウルと潤んだ瞳がわたしを見上げる。 靖太[セイタ]くんのお目々にわたしが映る。 かっ、かわいい...。 「だ、ダイジョーブ!」 安心させようとにっこり笑顔を向け、ポンポンと頭を軽くなでる。 だってそんな奇跡みたいなこと、簡単に起きないでしょ。 靖太くんは安心したのか、微笑を浮かべてくれる。 「ねえ、こはるたん」 「ん?」 「びしょぬれのおとこのこいるー」 炯太[ケイタ]くんがフェンスにしがみつきながら、ある一点を指差す。 「びしょぬれ?」 不思議に思い、フェンスに近寄る。