切れ長の瞳がわたしを見つめ、バッと彼は一枚のプリントを目の前に出す。



「ん?」



突然だし、プリントと距離が近すぎてピントが合わない。



「けーやくしょ?」



プリントを受け取り、確かに契約書という題字を読む。



「昨日の電話により、俺とあんたの間で契約が完了した。

つまり俺を雇わせてやるっていう契約書な」


「ほえー」


「またおまえの下着見る羽目になるとわな」


「っ...オムライス!オムライスが食べたいだけ!」


うんざりとした顔に、そんなにわたしの下着姿に魅力がないのかとムカつく。


彼の話によるとお試しプランを終え、満足してもらうと本契約に移るそう。


昨日、もう一度坂口くんをお願いするように頼んだから『満足した』という結果になったみたい。