「田口さんだって、自分の気持ちを伝えたかったはず。 それさえもさせてくれないあなたは、顔だけがいい最低な男よ!」 勢い余って、大きな声を出してしまう。 もう後には引けず、わたしができることは目をそらさないことだけ。 すると彼は何も言わずに椅子から立ち上がった。 やばい、怒った?! 反撃されると思い、ぐっと身構える。 「わかった」 それだけ言うと、一枚の名刺を机の上に置いた。