「中村さん」 そうわたしの名前を呼ぶ声は、水嶋くんだ。 「今日の放課後、時間ある?」 「ある...けど、どうかしたの?」 水嶋くんはこの後、水泳部の見学に行くんだよね? それなのにわたしの予定を聞くなんて、彼の意図が見えない。 水泳部の彼女たちも、頭の中にクエスチョンマークを浮かべているような顔をしている。 「それは良かった。学校案内、お願いしてもいいかな」 無邪気なその笑顔に、わたし含めたみんながその願いを受け入れた。