キャーキャーと騒ぐ声が耳に届く。


それと同時に、抱きしめられている腕に力がこもっていることに気づく。



「いい加減」と右京くんが口を開くと、わたしを抱きしめている腕の力が和らいだ。



やっと落ち着いて息を吸うことができる...。


なんてことを一番最初に考えてしまう。



少しずつ視線を目の前の彼の顔に向けてみる。



わたしの顔の位置から考えると、右京くんよりも身長が少し高め。


若干日に焼けてるように見えるけれど、それでも白い肌が眩しい。


目はぱっちりと大きくて、鼻筋の通った高い鼻。


目鼻立ちがはっきりとした顔つき、の意味がすごくわかる。



そんな中一番目を引くのは、グレーの瞳。



わたしたち日本人とは違う空気を感じる。