小皿に取った麻婆豆腐をスプーンで口に運ぶ。
豆板醤の辛さが舌にピリッとくる。
豆腐多めで良かった。
辛いのはあんまり得意じゃないから、豆腐で紛らわせる。
ワカメスープを一口飲んだとき、右京くんはゆっくりと口を開く。
「で、なんかあったのか?」
急だから彼をじっと見つめてしまう。
「や、ほら...聞いてほしい話があるんだろ?」
不服そうに少し頬を赤くする。
いつも通りに私のことを心配してくれる気持ちが伝わる。
「えっとね、今日保育園にね———」
話を聞こうとしてくれるだけで満たされる私は重症なんだろうな...。

