「う! ぶどうちゃ!」 目を細め、わたしをビシッと指差す。 「ほんと?! カイ、この子がぶどうちゃんなの?」 「ぶどうちゃ?」 きゃっきゃっと楽しそうに会話する親子。 その空気に若干置いてけぼりな私。 「ああ、ごめんなさい。 コハル、前にカイに飴をあげたことある?」 「鳩が描かれた」と付け加えられ、一気に記憶を遡る。 鳩... 飴玉... ブルーグレイの瞳... 「あーっ!!!」 パンダのお尻を思い出して、思わず声をあげる。