笑顔で行って欲しいって言っときながら、泣かせてしまったし。
身を引くみたいなこと言っておいて、抱きしめて告白したし。
とことん期待に添えない結末になってしまった。
「最後に!」
親父さんは俺の胸ぐらを掴んだ手を離し、小春に顔を向ける。
「父さんと母さんはな...
こはるのこと大好きだからな」
消え入りそうな声でそう告げると、バタバタと玄関を飛び出した。
沸騰しそうなくらい顔が赤かったのは、気のせいか?
「な、に今の...」
「こはるっ!」
足の力が抜けたのか、ストッと崩れ落ちる彼女を支える。
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