『———家政婦事務所さんには契約延長の手続きを済ませました』
文面にはそうしっかりと記載されている。
「というわけで、契約延長を頼むよ」
「俺の奥さん仕事早いからさ」
革靴を履きながら、親父さんは慌ただしく述べる。
...てことは、小春と一緒に居られるってこと?
ん、そういや俺、告白めいたことをしたような...。
思いがけない展開に頭の整理が追いつかない。
じゃ、と出て行こうとする親父さんはくるり、と振り向いた。
「言い忘れてたけど、契約変更だからな!
未成年の男女が22時まで二人っきりでいるんじゃない!
しかも俺の家で!」
眉間に深くシワを刻んで、親父さんは大声で怒鳴る。
「最低でも21時には帰れ!」
「いや、21時も22時も変わらないんじゃ...」
「なんか言ったか?」
小春の小さな疑問を聞き逃されない。

