不安そうに見つめる小春の顔が、余計に切ない。
このまま行くなって引き止めたい。
...でもそれは俺の小さなワガママだ。
家族の中には入れない。
「青春ってのはいいねえ。時間が恋なんてものを、忘れさせてくれるから。
そうだろ?」
自信満々な瞳から視線を下げる。
好きだって告白した自分を恨む。
言わなければ、余計な迷惑かけずに済んだかもしれないのに。
「...そっすよね」
え、と小春の瞳が揺れる。
しかし間髪入れずに言葉を続ける。
「でも俺、今は小春さんのこと抱きしめたいんですけど」
強気に言い切り、ニッと小春に優しく微笑む。
それだけでボンッと一気に真っ赤になる。
「ぅ〜〜っ」
いい雰囲気を邪魔されて、お預け食らわされるなんてゴメンだ。

