****** 「あっ、右京くん!」 玄関のドアを開けるとすぐに、いつも通りの穏やかに微笑んでくれる。 「今、お父さんいないんだけど...。 上がって!」 笑顔で手招きされると断ることもできない。 「...ああ」 決心をして靴を脱ぐ。 初めてちゃんと会ったときのように、リビングへと通される。 「ほんっとお父さんがごめんね」 「ううん。気にすんな」 「右京くんがいないと、美味しいご飯食べられなくって」 ...目を合わせてくれない。 何かをごまかすように笑うその表情。 無理すんなよ。