「君は...小春のことをどう思っているんだ?」
真剣な低い声が耳に届く。
ゆっくりと視線を親父さんへ向ける。
ああ。
今、なんとなくわかった。
目があったところで、小さく深呼吸をする。
「俺は確かに、好意を抱いています」
親父さんの顔が一瞬こわばる。
最悪だ。
なんで気づいてしまったんだろう。
小春が好きだって。
「家政夫として関わる前は、小春さんのことは知りませんでした。
それでも2週間そばにいることで、彼女のことを知ることができました。
単純ですけど、本当にそばにいるって大事なことなんですよね」
そばにいる機会があまりなかった中村さん家族にとっては、これから先にその機会を作るべきだ。
今まで一緒にいられなかった時間を埋めるために、小春はアメリカに行くべきなんだ。
「だから俺は———」

