仕上げにかまぼこと三つ葉をのせる。 ...よし。 「まだかー? おっそい———」 「できました」 ソファに座り、貧乏ゆすりをしている小春の親父さんに声をかける。 食卓に一皿ずつ、丁寧に並べる。 「これ... 調理実習のメニュー?」 驚いている小春に優しく頷く。 赤飯、鶏肉の照り焼き、茶碗蒸しにキュウリの酢の物。 俺はおととい、小春は昨日受けた家庭科の調理実習時のメニュー。