「お父さん!
どうしてあんなことしたの?」
結局家政夫の仕事を中断させてまで、右京くんを追い出した。
そんなお父さんは今、ソファでコーヒーを片手に踏ん反り返っている。
「当たり前だろ。
自分の娘が、どこぞの男と住んでいたなんて」
「住んでない!家政夫だよっ」
「どっちも一緒だ!」
言い返しても、鋭い瞳でギロリと睨まれる。
小さい頃からお父さんの目が苦手だった。
切れ長の目で睨まれると、ついひるんでしまう。
「家政婦を雇ったとは知っていたが、まさか男だったとは...。
あいつに任せっきりだったからなあ」
悔やむように短く舌打ちを残す。
「とにかく。明日からあの男には来てもらわなくていいからな」

