その瞬間、勢いよく玄関のドアが開いた音がした。
バタバタと一直線にこちらに向かっているような音。
...ん?
なんかデジャビュ...。
ゆっくりと二人の視線がリビングの入り口へ移る。
「———こはる!
ただいま!!」
妙に元気の良い声が耳に届く。
きちんとセットされた爽やかな印象の、わたしと同じ髪色。
いつもは不機嫌な顔なのに、今視界の中にいる男性は顔全部で喜びを表している。
「っ、おとうさんっ?!」
「え゛?」
思わず大声をあげたから、そばにいた右京くんも驚いている。
2週間...ううん、実際ひと月ぶりに現れたのは
わたしの父だった。

