もう頭がパンク寸前、そのときだった。
「———なーんてな。
悪い。悪ノリしたわ」
「え」
思わず眉をひそめて、彼を凝視する。
「つい出来心で...」
本当に恥ずかしくなったのか、彼の頰はだんだん赤くなる。
耳まで赤く染まってる!
「でも、一人で食えないなら...
食わしてやるけど?」
試しているのか、真剣なのかどっちかわからない。
それでもわたしが今までドキドキさせられていたのは、変わりない。
「いっ、いい!!」
パッとスプーンを受け取り、慣れない左手を駆使する。
っもう!
これじゃ、まるでわたしが———...。
ぶんぶんっと顔を横に振り、変な考え事を追っ払う。

