「よかったね、お兄ちゃんが迎えに来てくれて」
膝に手を置いて、少しかがんだ姿勢で唯ちゃんに笑顔を向ける。
すると唯ちゃんはスクッと立ち上がる。
そのまま、あぐらをかいて座り込んでいる坂口くんにピトッと寄り添う。
「ゆい、うきょーにいちゃまといっちょにいる♡」
「え?」
聞き取れなかったのかキョトンとした表情の坂口くん。
わたしもパチパチ、と瞳を瞬かせる。
「なあっ、唯! 離れなさい!」
「いやーっ! うきょーにいちゃまがいいもん。
ゆいはうきょーにいちゃまとけっこんちますっ」
まさかのプロポーズ宣言?!
どこでそんな言葉覚えたの?
唯ちゃんが余計に坂口くんに擦寄るもんだから、牧村くんは発狂寸前。
「昨日、兄ちゃんと結婚するって言ったよね?!」
牧村くんか!!

