「ガラガラ〜」

皆が一瞬私たちの方を見る。

なんか恥ずかしいよ。

「何顔赤くしてんの?」

「だってぇ〜」

恥ずかしいんだもん。

「あっ!私の席あそこだ〜。もぇの席は?」

絢は大橋だから前の方の席。

えっと、私の席は〜

「もぇの席ってあそこじゃない?」

えッ!でもあそこ…。

「でもあそこ不良さんが集まってる場所じゃない?」

見事に赤・銀・茶とカラフルな頭のまたもや「いかにも不良」って人が集まってるじゃん

「椅子に『高倉』って書いてるけど?」

えッ!本当だ…。

でも行きづらいなぁ(泣)

「も〜ついて行ってあげるから」

絢に背中を押されながら渋々席の前にきた。

「あのぉ〜」

カラフルな不良さんたちがこっちを見た。

どうしよう…。

そんな私を見かねて

「ここ、この子の席なんですけど」

「あ゙?」

赤い人怖ッ(泣)

「だ〜から。そこどいてって言ってるでしょ!」

ちょっと絢〜。

絢がキレ始めた

いくら絢だからって不良相手に。

しかも絢の声が大きかったみたいで、皆が見てるよ〜

しかも皆ヒソヒソと

「あ〜あ。あんなこと言って大丈夫なの?」

とか

「可哀想にこれからまともな学校生活おくれないなぁ〜」

とかいろいろ。

女の子のギャル軍団は

「何あの子〜」

「軽々しく隼人様たちに話しかけてんじゃないわよ」

とか…。