つないだ手。

実際、ヒロくんの為に
バイトを探すのは
結構難しかった。

前職のせいで
あまり公な場所では
働けない。

そしてヒロくんと
時間がずれるのは嫌だったから
朝から夕方までの仕事
じゃないとだめだ。


だから面接に行く会社すら
限られていた。


もう、無理なんじゃないか。
紗江と毎日遊んで
毎日飲んで騒いでたら
それでいいんじゃないか。


そんな考えが
頭をよぎった。