「まぁ…

風俗はやめる訳だし
いつかは普通になる日が
来ると思う…」

私が言うと、

「そしたら俺、

結菜に惚れるかもねっ」

と言って笑った。


やっぱり笑顔が好きだ。


…ていうか私。

ヒロくんが好きなのかな。


笑ってくれたら嬉しい。

頭撫でられたら嬉しい。


これって好きなのかな。



「じゃあヒロくんに
惚れてもらうために
頑張るねっ!!!」




………………



「……………

違う。



俺のためじゃなくて
自分のために変わるんだ。



結菜は結菜のために

幸せだって、

毎日楽しいって、

思って生きれるようにさ。


自分のために変わるんだよ」




ヒロくんはそう言って
また私の頭を撫でた。