つないだ手。


「ヒロくんだ……」

私が言うと紗江も
ヒロくんを探した。

「居ないじゃん」

紗江はこの人混みの中から
ヒロくんを探せなかった。


でも私は見た。

あれは間違いなく

ヒロくんだった。



また私の気持ちは
騒つきだす。

忘れたいのに。