「ヒロくんだ……」 私が言うと紗江も ヒロくんを探した。 「居ないじゃん」 紗江はこの人混みの中から ヒロくんを探せなかった。 でも私は見た。 あれは間違いなく ヒロくんだった。 また私の気持ちは 騒つきだす。 忘れたいのに。