Reminiscence

フェンは子猫が母親にされるようにランジェの大きな体に包まれて眠った。
暖かくて、ふかふかの毛皮はフェンを夜の冷えから守った。
それから3日ほど歩いて、フェンと旅人は森を抜けた。
「あとは、街道を5日ほど歩けばネニャフルだ」
「ふぁ……太陽がまぶしいです」
「森は暗かったからな」
旅人はからからと笑った。
「さて、約一月の旅もそろそろ終盤だ。」