それから数日、フェンと旅人は精霊の森に近いその場所で、たまに話をするようになった。
フェンは精霊の森の伝承を語り、旅人は今まで行った場所のことを話した。
その日もフェンはその場所に向かおうとしたが、幼馴染の家の周りで大人たちが騒いでいるのを見かけてそっと近寄った。
茂みに隠れて大人たちの言葉に耳を傾けていると、とんでもないことが聞こえた。
「この家の娘が病気に……」
「不治の病……熱にうかされ……」
「体中腫れて……このままでは死んでしまうらしい……」
「伝染するかも……治すには……月光草がいるらしい」
「無理だ……危ない……お金もない……」
フェンはそれを聞くと茂みを飛び出して精霊の森に駆けていった。
フェンは精霊の森の伝承を語り、旅人は今まで行った場所のことを話した。
その日もフェンはその場所に向かおうとしたが、幼馴染の家の周りで大人たちが騒いでいるのを見かけてそっと近寄った。
茂みに隠れて大人たちの言葉に耳を傾けていると、とんでもないことが聞こえた。
「この家の娘が病気に……」
「不治の病……熱にうかされ……」
「体中腫れて……このままでは死んでしまうらしい……」
「伝染するかも……治すには……月光草がいるらしい」
「無理だ……危ない……お金もない……」
フェンはそれを聞くと茂みを飛び出して精霊の森に駆けていった。



