「……ってことは、自ら率先して敵の根城に飛び込もうとしたってことじゃないですか!」
「今更戻ってもあの二人に会って挟み撃ちになる可能性が高い。いや、ここは遠回りの道で既にあいつらは帰っているってこともあるかもしれないが」
「どうしますか?戻って道を変えますか?」
旅人は何かを考え込むように手を顎に当てた。
「フェン、地図を持っていたな」
「はい」
「ちょっと見せてみろ」
「どうぞ」
フェンは地図を旅人に渡した。
旅人はその地図をみてぶつぶつ言うと、にい、と口角を釣り上げた。
しまった、あれは悪いことを考えている顔だ。
旅人の性格を知っているフェンは今更ながらに地図を渡したことを後悔した。
「今更戻ってもあの二人に会って挟み撃ちになる可能性が高い。いや、ここは遠回りの道で既にあいつらは帰っているってこともあるかもしれないが」
「どうしますか?戻って道を変えますか?」
旅人は何かを考え込むように手を顎に当てた。
「フェン、地図を持っていたな」
「はい」
「ちょっと見せてみろ」
「どうぞ」
フェンは地図を旅人に渡した。
旅人はその地図をみてぶつぶつ言うと、にい、と口角を釣り上げた。
しまった、あれは悪いことを考えている顔だ。
旅人の性格を知っているフェンは今更ながらに地図を渡したことを後悔した。



