商人は振り返り、旅人たちの姿が見えなくなったのを確認するとくっくと笑い出した。
「あれですよ、おそらく。ダフネンで目撃証言のあった、かのルーナフィアナと同じ姿をした子供というのは」
「しかし、確証はない」
「どっちにしろ、あの旅人のほうも顔はいい。アレがただの子供であっても十分儲かりますって」
「だが、レナインは強い魔獣はいないが、それでも子供一人守れる実力のある旅人だぞ」
「おや?あなたともあろう人が、あの旅人にかなわないとでも?」
「……」
商人は内心で高笑いをあげた。
ルーナフィアナは伝説級の存在だ。
半精霊とも呼べるほどの強い力を持っているという。
どうせたまたまそれに近い髪だというだけに過ぎないだろうが、物好きな貴族なら下僕として高く買い取るだろう。
そうでなくとも子供は高く売れる。
それにあの旅人の性別は分からなかったが、男でも女でも好まれそうな顔立ちだ。
愛玩用でも労働力としても、高値がつくだろう。
「あれですよ、おそらく。ダフネンで目撃証言のあった、かのルーナフィアナと同じ姿をした子供というのは」
「しかし、確証はない」
「どっちにしろ、あの旅人のほうも顔はいい。アレがただの子供であっても十分儲かりますって」
「だが、レナインは強い魔獣はいないが、それでも子供一人守れる実力のある旅人だぞ」
「おや?あなたともあろう人が、あの旅人にかなわないとでも?」
「……」
商人は内心で高笑いをあげた。
ルーナフィアナは伝説級の存在だ。
半精霊とも呼べるほどの強い力を持っているという。
どうせたまたまそれに近い髪だというだけに過ぎないだろうが、物好きな貴族なら下僕として高く買い取るだろう。
そうでなくとも子供は高く売れる。
それにあの旅人の性別は分からなかったが、男でも女でも好まれそうな顔立ちだ。
愛玩用でも労働力としても、高値がつくだろう。



