Reminiscence

「フェン、あの男、後ろにいるほうだ。気になる」
フェンはちら、とランジェのほうに視線を向けた。
「あまりかかわらないほうがいいかもしれない。できる限り早く、この場を去るべきだ」
ランジェはそれだけ言うと、それっきり黙ってしまった。
フェンは、それなら商人には言っておいたほうがいいのだろうかと悩み、旅人のマントのすそをきゅっと握った。
旅人と商人は交渉が終わったのか皮と銀貨の入った袋を交換していた。