Reminiscence

「ならば……やっぱり君は騎士になるべきだ。僕も……騎士のなかには君のような人が何人かいる。それに、結界を修復できるのは、預言者の末裔の僕と、精霊と通じ合える君がそろったときだけだ」
「さっきも言っただろう。ぼく一人では決められない」
ティターニアはそうか、と呟いて俯いた。
「それなら、今夜は相談すべき人と相談してくれ。今夜は城に部屋を用意しよう。……少々性急だが、明日には返事を聞かせてくれると嬉しい」
そう言ってティターニアは儀式場を後にしようとした。
「ちょっとまってくれ」
「なんだ?」
「もし、騎士になったら、城にいることになるのか?」
「いいや」
ティターニアはかぶりを振った。
「僕は身分を偽らなければならない状態にある。王都にあるフェニチカ学院に入学してもらうことになる」