Reminiscence

「おう……」
「まった!」
フェンが呟ききる前に声が割り込んだ。
その声はフェンと一緒に召喚された少年のものだった。
「王女だと!?それじゃあここはウィスタリア城なのか?それに、まさか俺はこいつの事情に巻き込まれて召喚されちまったのかよ!!」
少年の剣幕にはまるで意を介さず、ティターニアはきょとんとしてフェンから視線を外し、その少年を見た。
そして、少年が叫ぶと同時に振り上げた袋に気づいた。
それから、フェンと少年を交互に見つめた。
「ああ、なるほど」
ティターニアはなにか納得したように呟いた。
「さては、あの袋、その少年に盗られたんだろ?」
意地悪そうにティターニアはフェンに問いかけた。
「え?あ、ああ……そうだ」