Reminiscence

「またひとつ、巡りが。力が王都に集まってきているようです」
「知っている」
「我らが王の契約しせし娘も、また新たな巡りに引かれつつある様子」
ランジェは興味を失ったかのようにまた目を閉じた。
女性の精霊は眉をひそめ、責めるような口調で続けた。
「クロウ!この巡りは我らの……!」
「言わずともわかっている。全て、フェンに還る。そしてまた始まるのかどうかは、レンカの末裔とフェン次第だ」
ランジェは遠くの空から遠くの情景を見るようにして、フェンの歌を聴き続けた。