Reminiscence

「私の、名前は……御影。久藤 御影。前がファミリーネームよ」
「クドウ、ミカゲ」
「久藤 御影」
「久藤 御影……綺麗な響きだ」
「あなたの名前は教えてくれないの?」
「いざっていうとき教えるよ」
「なによ、いざっていうときって」
ダンテは微笑んだ。
「俺がミカゲのことを覚えていて、なにか頼みたいことができたときだ」
「覚えていてって、忘れるつもり?」
「忘れるだろうなって予感だ」
「根拠は?」