「失いつつあるって、まさか」
「お前も俺が一瞬わかんなかっただろう?名前も性別も忘れて、それに関係する記憶も失う。俺だけじゃない。周りのすべての人間も」
「そんなこと、できるの?」
「これも魂に干渉すればできる。魂に干渉するのは世界に干渉するのに等しいからな」
「……」
「ミカゲ、教えてくれないか。お前の名前」
「え……」
「龍国で名乗ってた、本当の名前だ」
「どうして今?」
「どうせそれもすぐに忘れる」
ダンテは自嘲するように言った。
「でも知りたいんだ。教えてくれ」
「お前も俺が一瞬わかんなかっただろう?名前も性別も忘れて、それに関係する記憶も失う。俺だけじゃない。周りのすべての人間も」
「そんなこと、できるの?」
「これも魂に干渉すればできる。魂に干渉するのは世界に干渉するのに等しいからな」
「……」
「ミカゲ、教えてくれないか。お前の名前」
「え……」
「龍国で名乗ってた、本当の名前だ」
「どうして今?」
「どうせそれもすぐに忘れる」
ダンテは自嘲するように言った。
「でも知りたいんだ。教えてくれ」



