Reminiscence

破壊を伴う炎が魔方陣から出てきたのとほぼ同時に周囲の岩や枯れた木々が破裂したかのように粉々になった。
爆風が頭上を通り過ぎる。
そこでフェンはようやく旅人に倒され伏せていることに気付いた。
フェンの隣で、フェンを押さえつけながら旅人も伏せて襲い掛かってくる炎をやり過ごしていた。
暴風が止み、フェンと旅人は立ち上がった。
一応森を形成していた木々は既に跡形もなく、水辺にもかかわらず、乾いたようなものが燃えるパチパチというような音が聞こえた。
旅人とフェンはくぼんだところに伏せていたため奇跡的に無事だったようだ。
化け物を見ると、魔法の反動か、まったく動いていない。
外傷は見当たらないので死んではいないだろう。
チャンスだ!
フェンはそう思って化け物に向かって小刀を向けると、マナを体中に走らせた。
「剣技、刺突」