Reminiscence

きっと、そろそろ本当の意味で覚悟を決めるべきなのだろう。
ルーナフィアナ、いや、精霊との契約者、半精霊、女神の代行者として。
本質はそこなんだ。
ルーナフィアナはただの名称にしかすぎなくて、だから特別と感じても危機感も責任感も生まれなかった。
物語の渦中にいると、いくら祖父や旅人、ランジェが示唆しても気づけなくて、無知の醜態をさらしていたけれど。
覚醒を期に、私はようやくたどり着いた。
怖い。苦しい。抜け出したいともがきたいくらい、そこに強く捕らわれてる。
だから、役目を知り、責任を持ち、物語の流れに則って、私は正しいと思える道を自分自身の手でつかみ取らなくてはいけない。