Reminiscence

「私はその死体に近づいた。たったそれだけだが、瘴気が私を取り込み、声がした。『連れてこい』と。『そうしなければ命がない。それは自分ではないがな』ってな」
「どういうことですか?」
旅人は難しい顔をして黙り込んだ。
「おそらく、南の街の人の半分がその瘴気に触れて、呪いを受けたんだ。私が来たときにはすでに瘴気にやられて呪痕が現れていた。
「じゅ……」
「呪痕というのは」
フェンの言葉を最後まで聞かずに旅人は説明を始めた。